「仮想通貨のマイニングが気になるけど、どうやって稼ぐの?」そのような疑問をお持ちではありませんか?
昨今よく聞かれる仮想通貨ですが、その実態や仮想通貨を稼ぐ方法はなかなか分かりづらいですよね。
そこで当記事では仮想通貨のマイニングの仕組みや手順を解説していきます。
さらに仮想通貨のマイニングをする際におすすめのソフトやスマホでできるアプリも紹介しているので、これからマイニングを始めてみたい方は参考にしてみてください!
- マイニングをすると報酬が得られる
- マイニングは取引データを確認・承認すること
- ビットコインのマイニングは最速で数値を出した人が報酬を得る
- マイニングの報酬額は6.25BTC(2022年時点)
仮想通貨のマイニングとは
仮想通貨はブロックチェーンで構築・作成された暗号資産です。
仮想通貨はP2P(ピアツーピア)で管理するネットワークで、為替のように通貨を発行・流通を一括で管理するトップのような存在はありません。
フラットな関係で世界中の誰もが参加できるネットワークであり、自分で仮想通貨を管理することができます。
そのため、仮想通貨は取引が発生するたびに新たなブロックが作成され、取引に不正がないことが他の人に認められた場合に限り成立する仕組みです。
仮想通貨の取引に不正がないことを確認して認める作業がマイニングで、マイニングをする人のことをマイナーといいます。
マイナーはコンセンスアルゴリズムというルールに則って作業を行い、マイニングが成功すると報酬として仮想通貨を受け取ります。
仮想通貨マイニングの仕組みとルール
マイニングで報酬を得るには仕組みとルールを理解しておかなければなりません。
この章ではマイニングの仕組みとルールを解説するのでしっかり把握しておきましょう。
仮想通貨マイニングの仕組み
マイニングはナンス値を発見し、取引データをハッシュ値に変換後、発見したナンス値と変換したハッシュ値をブロックに入れて保存する作業です。
ナンス値とは「number used once」を略した「ナンス」を意味し、「一度だけ使われる数」のことです。暗号通信では使い捨ての32ビットの値をいい、マイニングで使われる計算に用いられます。
一番早くに発見したナンス値を他のマイナーに確認してもらい、正しいと判断されれば新しいブロックに取引データを保存する作業に進み、報酬を受け取れます。
取引データを保存するにはハッシュ値に変換しなければいけません。
ハッシュ値を求めるにはハッシュ関数を使い、ナンス値をハッシュ関数に代入して、取引データを不規則な文字列へ変換します。
仮想通貨マイニングのルール「コンセンサスアルゴリズム」
マイニングを行う人を選ぶ基準を定めるルールに「コンセンサスアルゴリズム」があります。
コンセンスアルゴリズムは仮想通貨によって採用しているものが違い、仮想通貨でよく知られるビットコインやイーサリアムはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)というコンセンサスアルゴリズムです。
PoWは世界中のマイナーが一斉に膨大な量を計算し、最速で計算を完了した一人だけが報酬を受け取れるというルールです。
コンセンサスアルゴリズムによってマイニングを行う人を選ぶ基準を定めるルールが異なります。
参考までに、主に使用されているコンセンサスアルゴリズムの特徴と、そのコンセンサスアルゴリズムを採用している仮想通貨を一覧にまとめました。
コンセンサスアルゴリズム | マイナーを決定するルール | 仮想通貨 |
---|---|---|
PoC (Proof of Consensus) | 企業や組織が選んだ特定の人がマイニングをする | リップル |
PoI (Proof of Importance) | 仮想通貨を保有する量・取引回数・取引した量等から信頼度をスコア化してマイナーを決定する | ネム |
PoS (Proof of Stake) | 仮想通貨を保有する量と保有期間によってマイナーを決定する | イーサリアム(移行予定) |
PoW (Proof of Work) | 計算速度の速さで競い一番速いマイナーが承認する | ビットコイン ビットコインキャッシュ イーサリアム(現時点) イーサリアムキャッシュ ライトコイン モナコイン |
DPoS (Delegated Ploof of Stake) | 仮想通貨を保有する量でウェイトを測り投票してマイナーを決定する | リスク |
仮想通貨マイニングは3種類ある
仮想通貨のマイニングは3種類あり、個人や企業等で行うマイニングはそれぞれ難易度やマイニングを行う仕組みが異なります。
ソロマイニング
ソロマイニングは個人で行うマイニングのことです。
パソコンや必要な周辺機器を揃える必要があり、初心者が独学で始めるには難易度は最も高いため、コスパを考えるとあまりおすすめはできません。
ビットコイン等は資金のある個人や企業のマイナー、いわば競争相手となるマイナーが数多くいます。彼らは高性能な機器を持って作業しているため、その中から1位を勝ち取ることはほぼ無理でしょう。
もし個人でマイニングするのであれば、まだあまり知られていない仮想通貨が狙いめです。
これから伸びるであろう仮想通貨や、新しく発行される仮想通貨等を探してみるのも将来的にリターンが見込めるかもしれません。
プールマイニング
プールマイニングはチームで行うマイニングです。
チーム内で分担して数値を算出し、計算能力やタスクに応じた報酬が受け取れます。
ソロマイニングで大きく稼ぐより、毎月安定した収入を得たい方におすすめです。
また、個人の計算能力には限界がありますが、チームで行うことで他の人の力を借りてマイニングの成功率を上げることができるでしょう。
クラウドマイニング
クラウドマイニングは、マイニングを行う企業に出資し、リターンとしてマイニングの報酬を得ることです。
クラウドマイニンングでは高性能なパソコン等の設備が必要なく、出資すれば誰でもマイニングに参加できるため、まだマイニングの知識がない初心者の方にもおすすめです!
クラウドマイニングは株のような投資と似ていますが、残念ながらマイニングを偽る詐欺会社も見受けられます。
出資先は十分に注意して検討する必要があり、よく調べて慎重に行いましょう。
個人でやる仮想通貨マイニングに必要なものと環境
マイニングを個人でやるためにはまず、必要な機器を揃えることから始まります。
仮想通貨マイニングに必要な周辺機器と費用
ソロマイニングをするにはマイニングに必要な機器を揃えておくと良いでしょう。
マイニングソフトやウォレットは無料ソフト等が存在しますが、グラフィックボードやASICといった専門機器を導入するとなると最低でも10万円〜50万円ほど初期費用がかかります。
必要なもの | 費用 | 概要 |
---|---|---|
マイニングソフト | 無料(一部有料) | CUI(知識必須) GUI(知識なしOK) |
ウォレット | 無料(一部有料) | クラウドの財布のようなもの 取引所のアカウント開設必須 |
グラフィックボード | 約10万円〜 | 演算処理に最適 |
ASIC | 約10万円〜30万円 | あれば尚良し 効率的に計算可能 |
マイニング作業専用とするのであればゲーミング用のPCが向いています。
ゲーミング用パソコンは画像や人物の動きをなめらかに表現するグラフィクボードが搭載されており、その技術はマイニングに必要な高度な演算も同様に処理することができるからです。
普通のパソコンやスマホにも画像処理を行うグラフィックボードが搭載されているためマイニングは可能ですが、ビットコイン等のようなマイニングルール(最も早く処理できた人が報酬を受け取れる)で、競争相手の多い仮想通貨の場合は速さを重視するため、より高性能なグラフィックボードが必要となるでしょう。
CUIはテキスト入力でグラフィック要素がなくリソースをあまり消費しないため高速処理が可能ですが、画面が見づらく専門的な知識を要します。そのため、GUIを採用したソフトをおすすめします。GUIは専門知識がなくても直感的に操作できるので初心者に向いているといえます。
また、ソロマイニングをするなら演算処理に特化したASICの導入を検討してみてください。
ASICはハッシュレートという数値が高いほど計算能力の高さを示し、10万円〜30万円と性能により高額になりますが、計算速度を重視する人にはおすすめです。
仮想通貨マイニングに最適な環境
- 電気が使える環境
- 寒い地域
- 安定したインターネット環境
マイニングに必要なグラフィックボードを動かすには当たり前ですが電力を使います。高度で複雑な演算処理や速さに比例してパワーを使うため電力も比例して大きくなります。
電力は必要な経費として計算できるので、あらかじめどのくらい電気代がかかるか費用を想定し、収益計算しておくことが望ましいです。
パソコンやグラフィックボード等の機器は大きな電力を使うと熱を持つため、冷却ファンも取り入れる方が機器へのダメージが少ないでしょう。
湿気があまりなく装置を冷やせる場所だとより快適に作動すると考えられます。ビットコイン等のマイニングのほとんどを中国の大企業が行なっているのは、熱を冷やせる環境があるからだと言われています。
そしてインターネット環境も重要です。
マイニングは早くても約10分ほどかかるため、途中で通信が重くなったり止まったりしてしまうと台無しです。
家庭用のサーバーでも十分ですが途切れないように注意しましょう。
仮想通貨マイニングにかかるコストと利益
仮想通貨の価値は年々高くなっており、ビットコインにおいては現時点で1BTC(ビットコイン)=約555万円以上です。
実はビットコインという仮想通貨は、発行される枚数があらかじめ決定されていることにより希少価値が高くなっています。
また発行枚数のうち9割ほどはすでに発行済みであるため、今後も上がり続けると予想されています。
ビットコインのようなシェア率が高い仮想通貨のマイニングの報酬額をコンスタントに受け取るためには、高性能なグラフィックボード等が必要となり、コストも数十万〜数百万円となる場合もあるでしょう。
さらにマイニングの利益は、相場によるところが大きく、相場の変動に伴いその価値も大きく変動する性質を持っています。
そのため、マイニングする時期やマイニングする仮想通貨によって利益額も異なり、安定した収入としては難しいでしょう。
仮想通貨マイニングでおすすめソフト
マイニングに必要なものを揃えたらソフトやアプリを導入してマイニングを始めてみましょう。
今回紹介するのはこちらの4つになります。
おすすめソフト | 初心者向け | CUI/GUI | 特徴 |
---|---|---|---|
NiceHash | GUI | 収益性の高い仮想通貨を自動で選ぶ | |
EasyMiner | GUI | Windowsのみ作動確認されている | |
AwesomeMiner | GUI | 直感的に操作できる | |
CGMiner | CUI | 活発なコミュニティで情報交換できる |
NiceHash
ナイスハッシュはマイナー達のシェア率も高く、人気のソフトとなっています。
人気の理由の一つとして収益性が高い仮想通貨を自動で選択してくれる機能があるため、初心者にも扱いやすい点が挙げられます。
GUI方式を採用しているので画面も見やすく、直感的な操作が可能です。
注意点としては報酬は全てビットコインに変換されている点です。
EasyMiner
イージーマイナーはグラフィックが美しく、初心者にとって分かりやすく設計されています。
主な仮想通貨であるビットコインやライトコイン等、複数の仮想通貨をマイニングすることができます。
イージーマイナーはWindowsでのみ作動が確認されているため、Windowsユーザーにおすすめです。
ナイスハッシュと同様に報酬はビットコインに変換されて支払われます。
AwesomeMiner
オーサムマイナーはすぐに通知してくれる機能が便利なことから初心者から人気が高いマイニングソフトです。
こちらもGUI方式を採用しているので直感的な操作が可能で、報酬はビットコインに変換されて支払われる仕組みです。
CGMiner
CGマイナーは専門知識を要するため、マイニングの知識がある方におすすめです。
ファン速度やリモート等の制御機能等の様々な機能を有し、使いやすさからも人気が高く、ビットコインのプラットフォームのひとつであると言われています。
Windows・Mac・Linux等のすべてのパソコンから使うことができます。
【番外編】スマホでできる仮想通貨マイニングおすすめアプリ5選
これまでにパソコンで行う本格的なマイニングを紹介してきましたが、ここからは高性能なパソコンやグラフィックボードが必要ないスマホで簡単にできるマイニングアプリを紹介します。
おすすめアプリ | 仮想通貨トークン | 仮想通貨トークンを稼ぐ方法 |
---|---|---|
The Mars | MRST | 再生ボタンを1日に3回タップする |
Star Network | STAR | 1日1回ボタンをタップする |
hi dollar | Hi | 1日1回タップ&アンケート回答する |
Wild Cash | BUSD | クイズに答える&1日1回タップする |
Pi Network | PI | 1日1回ボタンをタップする |
仮想通貨マイニングに関するよくある質問
仮想通貨のマイニングは将来無くなりますか
採用するコンセンサスアルゴリズムにもよって異なりますが、マイニングがなくなることはほぼないでしょう。
仮想通貨を代表するビットコインは発行上限が設けられており、2140年までに2,100万枚のコインを発行する予定です。
ビットコインには「半減期」がありビットコインが流通する速度を落とすためのイベントがあり、2012年、2016年、2020年と4年に一度ほど半減期が来ていたので次はおそらく2024年頃であると予測されています。
半減期の間はビットコインマイナーの報酬が半分になるため、ビットコインをマイニングする人は少なくなり、自然と発行量を減らすことができるからです。
これらはビットコインの価値を高めるとともに、ビットコインの価格上昇の可能性を秘めています。
もし仮にビットコインが全て発行し終わったとしても、仮想通貨は他にもあり現在では約20,000種類あるそうです。
仮想通貨のマイニングは現在どのくらい稼げますか
ソロマイニングで報酬を受け取れる可能性は極めて低いでしょう。
ビットコインの場合、マイニングで受け取れる報酬額は6.25BTCです。(2022年時点)
1BTCあたり約550万円前後となっているので、報酬額は約3,400万円前後となります。
マイニング事業をしている会社はいくつもありますが、中国の会社がほぼ占めているといわれています。
理由はビットコインは最速で数値を出した人が受け取れるPoWを採用しているためです。
仮想通貨のマイニングで得た報酬に税金はかかりますか
仮想通貨に限らず、給与所得者の場合、給与以外の収入が年間20万円以上になると確定申告が必要となります。
マイニングの報酬金のみの収入の場合は、年間48万円以上の時に確定申告します。
いずれの場合も、マイニングに必要な電気代等の経費を差し引いた金額で計算しましょう。
また、仮想通貨はタイミングによって価格が変動するため、仮想通貨の損益を計算してくれるツールがおすすめです。
現在や年間の損益を把握し、計画的に運用することが大切です。
仮想通貨マイニングのまとめ
これまでに仮想通貨のマイニングの仕組みルールについてお伝えしてきました。
本格的に始めるのであれば、高性能なパソコンやグラフィックボードが必要となりコストもかかります。
最近ではコストをかけないスマホでできるマイニングアプリもおすすめです!
この記事を読んで仮想通貨のマイニングについて理解を深められれば幸いです。
- マイニングをすると報酬が得られる
- マイニングは取引データを確認・承認すること
- ビットコインのマイニングは最速で数値を出した人が報酬を得る
- マイニングの報酬額は6.25BTC(2022年時点)
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