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金融商品の種類と特徴 ③投資信託編

<投資信託>

 投資信託とは、投資家から集めた資金を増やすため、運用会社が株式や債券などに投資をし、収益を出資の割合に応じて投資家に分配するしくみです。

 投資信託の種類は非常に多様で、主たる投資対象(商品・地域・通貨など)や、運用スタイル、しくみなどでも分類されます。

<主たる投資対象別の投資信託の種類>

国内・海外株式型

 長期的な視野に立ち、国内外の株式によるハイリスク・ハイリターンの投資効果を得ることが目的です。特定業種に属する株式のみ投資する運用もあります。

国内・海外債券型

 国債・地方債・社債・外国債および短期金融商品で運用し、元本の安定性を重視します。ローリスク・ローリターンが一般的です。

バランス型

 株式と債券を組み合わせることで、債券からは安定的な利子収入、株式からは株価の値上がりによる収益を見込むことが目的です。分散投資によりリスクを軽減させます。

 これらを踏まえ、投資信託のメリット・デメリットをご説明いたします。

メリット

少ない資金から購入が可能
 通常、株式や債券などの有価証券を個別に買う場合は、まとまった資金が必要になりますが、投資信託の場合、少額の資金でも投資が可能です。

専門家に運用を任せられる
 投資信託では、ファンド・マネージャーと呼ばれる運用のプロが経験と知識を活用して、より効率的な運用を行います。

分散投資が可能
 投資信託は、それぞれの商品ごとに定められる運用方針の範囲内で、複数の銘柄に分散して投資するため、投資信託への投資そのもので一定の分散投資効果を得ることができます。

デメリット

投資信託のリスク
 基本的に元本保証はないためリスクが生じます。よって、投資先が「国内か、海外か」「株式か、債券か」などにより、「価格変動リスク」、「信用リスク」、「為替変動リスク」、「金利変動リスク」など、株式や債券と同様のリスクがあります。

すぐにお金を増やすことができない
 投資信託は専門家に運用を託して運用する金融商品です。したがって手数料もかかり、利益を出すためには、「値上がり益-各種コスト」がプラスである必要があります。
 また、投資信託は分散投資をしているため、個別株式と比べるとリスクは低いですが、リターンも小さくなる傾向があります。よって、短期ですぐにお金を増やすような商品ではないです。