前回につづき、今回も金融商品のご紹介をさせていただきます。今回は、「債権」についてご案内いたします。
<債券>
そもそも債権は、国や企業などの発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。イメージとしては、国や企業が、資金を借り入れるために投資家に発行する「借用証書」のようなものです。
尚、発行先によって、債券の名称に違いがございます。
<債券の種類について>
発行先 | 各種債券名 |
---|---|
国が発行 | 国債 |
地方自治体が発行 | 地方債 |
公社・公団が発行 | 政府関係機関債 |
民間企業が発行 | 社債・事業債 |
電力会社が発行 | 電力債 |
国政府・団体・銀行・企業が発行 | 外国債券 |
尚、債券によっては、償還までの期間に違いがあります。国債の場合は、償還までの期間が、2年~5年のものを「中期国債」、10年のものを「長期国債」、15年~30年のものを「超長期国債」と呼んでいます。
では、債券投資のメリットとデメリットについてご案内いたします。
メリット
① 利息の受取り
クーポン(利札)が付いて、償還まで定期的に利息が受取れる「利付債」であれば、発行時に定められた利払い日に利息を受けられます。しかし、あらかじめ利息相当額を差引いた価格で発行され、償還日に額面金額で戻ってくる、「割引債」、「ゼロクーポン債」は、利息分が前払いされているため、利息は受けられません。
② 元本償還
発行時に定められた償還日に債券の額面全額が償還されます。
デメリット
① 価格変動リスク
債券を償還期日前に市場で売却しようとした場合、そのときの市中金利の動向によって債券価格が下がり、損失が発生することがあります。また、償還までの期間が長い債券ほど価格の変動幅が大きくなることもあります。外貨建債券を買った場合は、為替レートの変動により、円に換算したときの受取り額が目減りする「為替リスク」も存在します。
② 信用リスク
発行体の経営や財務内容が悪化した場合、債券の元本償還や利払いが、約束通り支払われないリスクがあります。発行体の信用度の目安として、「格付」が発表されています。
次回は、投資信託についてご案内いたします。