ファクタリングは請求書のみで利用できる？必要書類が少ないファクタリング会社も紹介！

「ファクタリングは請求書のみで利用できるのだろうか…。」このようにお悩みではないでしょうか？

たしかに、提出する書類は少ない方が用意する手間が省けて嬉しいですよね。

そこでこの記事では、ファクタリングは請求書のみで利用できるのか、一般的に必要となる書類について解説します。

また、必要書類が少ないファクタリング会社も紹介していますのでぜひ参考にしてみてください！

ファクタリングは請求書のみで利用することは難しい

結論、ファクタリングは請求書のみで利用することは難しいでしょう。

必要となる請求書はファクタリング会社によって異なりますが、どの会社でも請求書以外にも書類を求められることがほとんどです。

ではなぜ請求書のみでの利用が難しいのでしょうか。

次にその理由と、請求書のみでファクタリングを利用できるケースについて紹介します。

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

請求書のみでは売掛先の与信調査を十分に行うことができない

請求書のみでは売掛先の与信調査を十分に行うことができないことが、請求書のみでのファクタリング利用ができない大きな理由です。

そもそもファクタリングとは、未回収の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらうことで現金化する資金調達方法のことです。

そしてファクタリングには、債務者からの支払いが行われなかった場合に債権者に支払いを求めることができる「償還請求権」がないことが多いです。

そのため、もし売掛先が倒産するなどして売掛金を回収できなかった場合、ファクタリング会社は大きな損失を受けることになります。

そのようなリスクを少しでも減らすために、ファクタリング会社は請求書に加えてその他の書類の提出を求め、利用者と売掛先の信用力を慎重に調査する必要があるのです。

請求書のみでファクタリングを利用できるケースもある

中には、請求書のみでファクタリングを利用できるケースもあります。

以下にそのケースについてまとめました。

上記のようにすでにファクタリング会社から信用を得ている場合は、請求書のみの提出でファクタリングを利用できることがあります。

しかし逆に言えば、新規でファクタリング会社を利用する際はまだファクタリング会社からの信用が築けていない状態であるため、請求書のみでの利用はほぼ不可能ということです。

もちろん請求書のみの審査が可能かどうかはファクタリング会社の判断になるため、請求書のみの利用を希望している場合は一度問い合わせてみると良いでしょう。

一般的なファクタリングに必要な書類とは？

ほとんどのファクタリング会社では請求書のみで利用することができず、請求書に加えてその他の書類の提出を求められます。

一般的なファクタリングに必要な書類を以下にまとめました。

上記のような書類は、利用者と売掛先の信用力を審査する上で欠かすことはできません。

また、ファクタリングの審査では基本的に請求書・本人確認書類・通帳のコピーの3点の提出が求められることが多いでしょう。

しかし、ファクタリング会社によって必要となる書類は異なるため、審査を受ける際は事前に確認することが大切です。

必要書類が少ないファクタリングのメリット3選

必要書類が少ないファクタリングを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは必要書類が少ないファクタリングのメリットを3つ紹介します。

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

書類を準備する手間がかからない

必要書類が少ない分、書類を準備する手間がかからないことはメリットと言えます。

以下に一般的なファクタリングの必要書類と発行方法をまとめました。

必要書類の種類	発行方法
印鑑証明書	区役所等の窓口、証明書自動交付機、コンビニ、オンライン
商業登記簿謄本	法務局(登記所)、オンライン
確定申告書	税務署、役所、オンライン
納税証明書	税務署、オンライン

現在では書類をオンラインでも入手できることが多くなっていますが、それでも手間や時間はかかってしまいます。

しかし一方で、必要書類が請求書・本人確認書類・通帳のコピーのみであれば簡単に用意することができるでしょう。

必要書類が少ないことで業務のリソースを割くことがなくなり、生産性も上がることは大きなメリットです。

オンライン完結可能である場合が多い

オンライン完結可能である場合が多いこともメリットです。

書類を提出する際は郵送や来店など手間がかかることも多いですが、オンライン対応しているファクタリングであればWEB上で必要書類をアップロードするだけで簡単に申し込むことができます。

また、万が一提出書類に不備があった場合に、すぐに修正することもできるでしょう。

時間を気にすることなくいつでも申し込める点も魅力の1つです。

審査が早く即日入金に対応していることが多い

審査が早く即日入金に対応しているところが多いこともメリットでしょう。

もちろん提出書類が多いほど審査にかかる時間は長くなり、必要書類が少ないほど書類チェックにかかる時間は短く、審査も早く終わります。

そのため必要書類が少ないファクタリングの中には、わずか数時間で審査が終了するところもあるのです。

また、審査が早く終わればその分入金準備も早めに取り掛かれるため、場合によっては最短即日で資金調達できることもあるでしょう。

必要書類が少ないファクタリングのデメリット2選

では逆に必要書類が少ないファクタリングにはデメリットはあるのでしょうか。

ここでは必要書類が少ないファクタリングに考えられるデメリットを2つ紹介します。

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

手数料が高くなる可能性がある

手数料が高くなる可能性があることはデメリットです。

必要書類が少ないファクタリングを利用すると、書類の信頼性が低いと判断されてしまうため、上限に近い数字の手数料を設定されてしまうことも少なくありません。

ファクタリングは売掛金から手数料を引かれた金額を手にできるため、手数料の高さによっては得られる金額が大幅に減少してしまうこともあります。

そのため、高すぎる手数料設定であれば逆に多くの損失を生み出してしまうことも考えられます。

手数料設定はファクタリング会社によって異なるため、少しでも手数料を減らしたい人は手数料設定が低い会社を選ぶと良いでしょう。

審査に通過しにくい傾向がある

審査に通過しにくい傾向があることもデメリットでしょう。

審査書類が多いと様々な項目を総合的に判断して審査することができるため、結果的に審査に通過しやすくなります。

しかし、逆に書類が少ないとそれだけで利用者の信用力を判断しないといけません。

ファクタリング会社も売掛金を回収できなくなるリスクを少しでも減らすために、審査を厳しく行う傾向にあるのです。

書類の多さは信用力の高さと比例するため、審査を通過できるか不安な人は十分な書類を準備しておく方が安心でしょう。

必要書類が少ないファクタリング会社7選

ファクタリングを早く利用したい、手間を減らしたいという人は、少しでも必要書類が少ないファクタリング会社を選ぶと良いでしょう。

そこでここでは必要書類が少ないファクタリング会社を7社紹介します。

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

QuQuMo

QuQuMoは、オンライン完結可能で最速2時間での現金化に対応しているファクタリングサービスです。

必要書類は「請求書」と「通帳のコピー」の2点のみという少なさから、準備に手間がかからないのが魅力です。

利用時には会員登録が必要ですが、登録をしておくことで次回利用時にはすぐにサービスを利用することができるようになります。

すぐにでも資金調達をしたいという人におすすめのファクタリング会社です。

QuQuMo
手数料	1.0%～14.8％
買取限度額	無制限
入金スピード	最速2時間
ファクタリングの種類	2社間
必要書類	請求書、通帳のコピー
対象者	法人、個人事業主
契約方法	オンライン
運営会社	株式会社アクティブサポート

ビートレーディング

ビートレーディングは、取引実績5.2万社以上という豊富な取引実績を持つ大手ファクタリング会社です。

必要書類は「請求書」と「通帳のコピー(2ヶ月分)」の2点のみで、WEBやメール、FAXはもちろん、LINEでも提出可能になっています。

スピード感のある会社としても注目されており、最短2時間での即日入金にも対応しています。

また、受注時点での注文書ファクタリングにも対応しているため、より早い資金調達が可能です。

ビートレーディング
手数料	2.0％～12.0％
買取限度額	無制限
入金スピード	最短2時間
ファクタリングの種類	2社間、3社間、注文書、診療報酬
必要書類	請求書、通帳のコピー
対象者	法人、個人事業主
契約方法	対面、オンライン、訪問
運営会社	株式会社ビートレーディング

ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリングは、少額からの買取が可能である個人事業主やフリーランス向けのファクタリング会社です。

必要書類は「請求書」と「本人確認書類」の2点のみであるため、書類の準備に追われることもありません。

また、サービス手数料は10.0%で固定されているため分かりやすい手数料設定となっています。

オンライン完結にも対応しているため、電話や対面は不要な点も手間をかけることなく、素早く現金化することができるでしょう。

ペイトナーファクタリング
手数料	10.0％
買取限度額	1万～100万円
入金スピード	最短10分
ファクタリングの種類	2社間
必要書類	請求書、本人確認書類
対象者	法人、個人事業主、フリーランス
契約方法	オンライン
運営会社	ペイトナー株式会社

フリーナンス

フリーナンスは、個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービスです。

必要書類は「請求書」「本人確認書類」「取引先のエビデンス資料」の3点で、利用の際に無料のフリーナンス口座を開設する必要があります。

またサービスを利用すればするほど与信スコアがアップし、買取限度額が上がる、手数料が低くなるといった嬉しい特典も魅力的です。

さらに、所得保障やバーチャルオフィスがあるなど付帯サービスが充実している点もポイントです。

フリーナンス
手数料	3.0%～10.0％
買取限度額	1万～1,000万円
入金スピード	最短即日
ファクタリングの種類	2社間
必要書類	請求書、本人確認書類、取引先のエビデンス資料
対象者	個人事業主、フリーランス
契約方法	対面、オンライン
運営会社	GMOクリエイターズネットワーク株式会社

ラボル

ラボルは、東証企業プライム上場企業の100％子会社が運営しているファクタリングサービスです。

必要書類は「請求書」「本人確認書類」「取引先のエビデンス資料」の3点で、24時間365日の資金調達が可能です。

また、買取金額も1万円から対応しているため、本当に必要な金額のみを調達することができます。

さらに、独立直後や新規の取引先でも業種・職種問わず買取対象であるため、他サービスで断られた人もラボルであれば利用できる可能性が高いでしょう。

ラボル
手数料	10.0％
買取限度額	1万～上限なし
入金スピード	最短60分
ファクタリングの種類	2社間
必要書類	請求書、本人確認書類、取引先のエビデンス資料
対象者	個人事業主、フリーランス
契約方法	オンライン
運営会社	株式会社ラボル

GMO BtoB 早払い

GMO BtoB 早払いは、リピート率86％以上を誇る法人専用のファクタリングサービスです。

必要書類は「決算書」「審査依頼書」「証憑類」の3点ですが、状況によっては試算表が必要になる場合があります。

買取可能額が100万円～1億円であることから、高額の資金を調達したいという人におすすめです。

また、注文書買取にも対応しているため、請求書発行前でも資金化が可能な点も魅力の1つでしょう。

GMO BtoB早払い
手数料	1.0%～12.0％
買取限度額	100万～1億円
入金スピード	最短2営業日
ファクタリングの種類	2社間、3社間
必要書類	決算書、審査依頼書、証憑類
対象者	法人
契約方法	対面、オンライン
運営会社	GMOペイメントゲートウェイ株式会社

ベストファクター

ベストファクターは、申し込みから資金調達までスピード感があるファクタリング会社です。

必要書類は「請求書」「本人確認書類」「通帳のコピー」の3点であり、これらを事前に準備しておくことで最短即日の資金調達が可能です。

また、利用者のキャッシュフロー改善が第一の目的であることから、手数料は業界最高水準の2％～に設定されています。

公式サイトに30秒で売掛金の買取手数料が分かる簡易診断シミュレーターがあるため、申し込み前に診断してみると良いでしょう。

ベストファクター
手数料	2.0%～20.0％
買取限度額	30万～1億円
入金スピード	最短即日
ファクタリングの種類	2社間、3社間、注文書、診療報酬
必要書類	請求書、本人確認書類、通帳のコピー
対象者	法人、個人事業主
契約方法	対面、電話、オンライン、訪問
運営会社	株式会社アレシア

必要書類が少ないファクタリングを利用する際の注意点2選

必要書類が少ないファクタリングには、手間がかからない、素早く現金化できるといった魅力がありますが、利用する際に注意しなければならないことがあります。

そこでここでは必要書類が少ないファクタリングを利用する際の注意点を2つ紹介します。

それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

請求書の偽造は犯罪行為となる

請求書を偽造することは犯罪行為となるため絶対にしてはいけません。

万が一、ファクタリング利用時に偽造した請求書を使用すれば詐欺罪が成立します。

詐欺罪

第二百四十六条　人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

引用元：刑法｜e-Gov法令検索

例えば、売掛金の金額や契約内容を改ざんすればファクタリング会社を騙したこととなり、10年以下の懲役刑となります。

実際に架空の請求書を発行してファクタリングを利用したことによって、逮捕されたケースも存在します。

請求書の偽造は絶対にやらないようにしましょう。

売掛金の二重譲渡を回避する

売掛金の二重譲渡をしないように注意しましょう。

売掛金の二重譲渡とは、ファクタリング会社2社に同じ売掛債権の買取を依頼することを指します。

2社間ファクタリングであれば、売掛先に利用がバレることはないため、事前に二重譲渡が発覚することはほとんどありません。

しかし、売掛債権の支払期日になり二重譲渡が発覚すれば、請求書の偽造と同様に詐欺罪に問われてしまうことになります。

審査で複数のファクタリング会社に申し込むことは問題ありませんが、利用するのはどれか1社にするようにしましょう。

ファクタリングは請求書のみで利用できる？必要書類が少ないファクタリング会社も紹介！｜よくある質問

ここではファクタリングの請求書のみでの利用についてよくある質問をご紹介します。

個人事業主やフリーランスが請求書のみで利用できるファクタリングはある？

個人事業主、フリーランスに限らずファクタリングを請求書のみで利用することは難しいです。

なぜなら、請求書のみでは利用者の信用力を十分に判断できないためです。

しかし逆に言えば、信用力があることが分かれば請求書のみでのファクタリング利用は可能ということです。

つまり、同じファクタリング会社を継続的に利用していたり、同じ取引先の売掛債権を続けて利用しているなどといった場合は、既にファクタリング会社からの信頼を得ているため請求書のみでの利用が可能な場合があります。

そのため、新規でファクタリング会社を利用する場合は請求書のみでのファクタリング利用はほぼ不可能でしょう。

ファクタリングを請求書のみで利用できない理由とは？

ファクタリングを請求書のみで利用できない理由は、請求書のみでは売掛先の与信調査を十分に行うことができないためです。

多くのファクタリング会社には償還請求権がありません。

そのため、もし売掛先が倒産などして売掛金を回収できなかった場合、ファクタリング会社は大きな損失を受けてしまいます。

そのようなことにならないようにするために、ファクタリング会社は利用者や売掛先の信用力を十分に調べる必要があるのです。

一般的に書類の多さは信用力の高さに比例しており、請求書のみでは信用力が低いと判断されるためファクタリングの利用が難しいでしょう。

ファクタリングは請求書のみで利用できる？必要書類が少ないファクタリング会社も紹介！｜まとめ

この記事では、請求書のみでファクタリング利用ができるのか、一般的なファクタリングの必要書類などを解説しました。

結論、請求書のみでは利用者の与信調査を十分に行うための資料としては少なすぎるため、請求書のみでのファクタリング利用は難しいでしょう。

そのため、少しでも書類を用意する手間を省きたい人は、必要書類が少ないファクタリング会社を利用するのがおすすめです。

そういったファクタリング会社には審査が早く即日入金が可能であったり、オンライン完結に対応していたりといったような魅力があります。

今回ご紹介したファクタリング会社を参考に、自社のニーズに合った会社を選びましょう。